Matrix formulations of radiative transfer including the polarization effect in a coupled atmosphere-ocean system
大気海洋結合系における偏光効果を含む放射伝達の行列定式化
大気海洋結合系における放射伝達過程を解析的に定式化し、偏光効果を含んだ放射伝達モデルの開発を行った。放射伝達アルゴリズムは離散座標法と行列演算子法に基づいており、本論文ではその精度評価を行った。また、偏光効果が顕著と考えられる海面に着目して、太陽反射・透過光の数値シミュレーションを行った。その結果、本論文の偏光放射伝達モデルは、海面の波の効果や大気多重散乱による偏光解消効果などの、大気海洋結合系における偏光放射伝達過程を概ね良く表現していることが確かめられた。
Ota Y., Higurashi A., Nakajima T., Yokota T. (2010) Matrix formulations of radiative transfer including the polarization effect in a coupled atmosphere-ocean system. J. Quant. Spectrosc. Ra., 111, 878-894