発表論文

日本のサンゴ被度データベースの作成と分析

中尾有伸, 山野博哉, 藤井賢彦, 山中康裕

サンゴの被度に関する報告書やモニタリングデータを収集し、統一的なフォーマットでデータベースを作成して分析を行った。その結果、日本近海のサンゴ被度の経年変化は海域ごとに大きく異なることが示された。今後は、水温や天敵密度といった、サンゴ被度を左右するストレス要因に関するデータを同様に分析して被度変化と比較することで、ストレス要因がサンゴ被度に与える影響を海域ごとに定量的に評価することが可能になると考えられる。

中尾有伸, 山野博哉, 藤井賢彦, 山中康裕 (2009) 日本のサンゴ被度データベースの作成と分析. 日本サンゴ礁学会誌, 11, 109-129