発表論文

九州西岸から隠岐諸島にかけての造礁サンゴ群集の緯度変化

杉原薫, 園田直樹, 今福太郎, 永田俊輔, 指宿敏幸, 山野博哉

高緯度域の造礁サンゴ群集の変化は、地球温暖化による表層海水温の上昇や海洋酸性化といった地球規模での撹乱の影響指標として、現在注目されつつある。高緯度域の造礁サンゴに関する基礎データを収集することを目的として、鹿児島県甑島列島から島根県隠岐諸島にかけてみられる造礁サンゴの生息環境と群集構造の定量調査を行った。緯度(水温)勾配に沿った群集を明らかにし、今後の温暖化影響のモニタリングの指標となる種を抽出することができた。

杉原薫, 園田直樹, 今福太郎, 永田俊輔, 指宿敏幸, 山野博哉 (2009) 九州西岸から隠岐諸島にかけての造礁サンゴ群集の緯度変化. 日本サンゴ礁学会誌, 11, 51-67