統合評価モデルを用いた日本を対象とした温暖化影響の総合評価
各種の気候安定化目標の達成に必要な温室効果ガス排出経路と、その目標達成下での気候変化・分野別影響を統合的に評価することを目的として、統合評価モデルAIM/Impact［Policy］の開発を進めている。同開発の一環として、複数分野に関して気候変化量と影響量の関係を示す温暖化影響関数の実装を実施し、2100年までの温暖化の進行に伴うわが国の各方面への影響について総合的に検討した。その結果、わが国においても比較的低い気温上昇から厳しい悪影響が現れるため、適応策の検討・実施が必要であることが示された。
肱岡靖明, 高橋潔, 花崎直太, 増冨祐司, 原沢英夫 (2009) 統合評価モデルを用いた日本を対象とした温暖化影響の総合評価. 地球環境, 14(2), 127-133