Recent progress in Japan and world trends of the ozone standard at ambient levels
大気レベルのオゾン標準に関する日本における進展と世界の動向
昨今、日本においてはオゾンによる大気汚染の問題が再び顕在化している。その要因の定量的理解のためには長期にわたって、適切に維持・管理された標準に基づく国内・国際的な観測のネットワーキングが不可欠である。そこで本稿では、国立環境研究所が維持している米国標準技術研究所の標準参照光度計（SRP）について、安定性と最近行ったアップグレードの結果を示すとともに、SRPに関する各国の動向について示し、オゾン標準の確立とネットワーク化が日本のオゾン汚染に関する環境政策に持つ意義を述べた。
Tanimoto H., Hashimoto S., Mukai H. (2009) Recent progress in Japan and world trends of the ozone standard at ambient levels. J. Jpn. Soc. Atmos. Environ., 44(4), 222-226