発表論文

An improved PPDF-based radiative transfer model for space-based observation of greenhouse gases

衛星による温室効果ガス観測のための改良PPDFに基づく放射伝達モデル

Oshchepkov S., Bril A., Yokota T.

高スペクトル分解能の衛星観測データから温室効果ガス濃度を計算する際に影響を及ぼすエアロゾルと薄い雲の両方に効率的に対処するため、改良された放射伝達モデルを、光路長変化確率密度分布関数(PPDF)を用いて開発した。本手法は、単純なPPDFと実効的な透過率パラメータを用いることで、気体吸収の高度的な非均一性に対応するとともに、エアロゾルや雲による光の散乱効果に対しても3つの平行大気面を任意の位置に配置することで対処するという特徴を持つ。

Oshchepkov S., Bril A., Yokota T. (2009) An improved PPDF-based radiative transfer model for space-based observation of greenhouse gases. J. Geophys. Res., 114, D19207, doi:10.1029/2009JD012116.