発表論文

東京湾を媒体とした熱循環による暑熱緩和効果に関する研究

一ノ瀬俊明, 鈴木一令, 鈴木高二朗, 清野聡子

ヒートアイランドに象徴される夏季の暑熱現象に対し、既に屋上緑化等の対策が実施されているが、それらの対策以上に効果が期待できる方策として、東京湾の海風を有効利用する対策があげられる。海風の冷却効果を発揮させるには、海水面温度を自然状態に近づける必要がある。既往の都市暑熱対策や水質浄化対策とは異なった方策として、海風等の自然システムに着目し、海洋深層水導水による海水面温度低減と都市暑熱問題の緩和技術ならびに湾環境の改善の提案を行った。

一ノ瀬俊明, 鈴木一令, 鈴木高二朗, 清野聡子 (2009) 東京湾を媒体とした熱循環による暑熱緩和効果に関する研究. 地球環境研究論文集, 17, 1-9