Lidar observation of long-term trends and variations of stratospheric ozone and temperature over Tsukuba, Japan
つくば上空のオゾンと気温の長期トレンド及び変動のライダー観測
国立環境研究所では、差分吸収ライダー（レーザーレーダー）を用いて20年近く成層圏オゾン高度分布の観測を行っており、1988年以来600以上のオゾン高度分布が得られている。オゾン濃度は、顕著な季節変動を示すが、高度30〜40kmの平均オゾン濃度について季節変動を除去したところ、準二年周期変動および11年の太陽活動周期に対応する変動が現れた。さらに、これらの自然変動を除去したところ、1988〜1997年の間については0.60±0.05%／年の直線的な減少トレンドがあり、1998年以降は有意なトレンドがないとの結果が得られた。
Tatarov B., Nakane H., Park C. B., Sugimoto N., Matsui I. (2009) Lidar observation of long-term trends and variations of stratospheric ozone and temperature over Tsukuba, Japan. Int. J. Remote Sens.,30, 15-16, 3951-3960