Aircraft and ground-based observations of boundary layer CO2 concentration in anticyclonic synoptic condition
高気圧条件下での航空機および地上測器による二酸化炭素濃度観測結果
航空機搭載の二酸化炭素濃度計および地上設置の二酸化炭素濃度計、ライダー、スカイラジオメーターを用いて、2006年冬季に筑波山周辺で二酸化炭素とエアロゾル濃度の高度分布を観測した。二酸化炭素とエアロゾル濃度の高度分布の時間変化は、局地的な発生・吸収源の影響により異なるが、今回の観測では、両者は同様の高度分布を示した。これは、高気圧の接近にともなう下降気流の増加が、境界層内の二酸化炭素とエアロゾル濃度の両方を急激に減少させたためである。
Saito R., Tanaka T., Hara H., Oguma H., Takamura T., Kuze H., Yokota T. (2009) Aircraft and ground-based observations of boundary layer CO2 concentration in anticyclonic synoptic condition. Geophys. Res. Lett., 36, L07807, doi:10.1029/2008GL037037.