発表論文

Increase in springtime tropospheric ozone at a mountainous site in Japan for the period 1998–2006

1998~2006年の春季に日本の山岳地域で観測された対流圏オゾンの増加

Tanimoto H.

長野県・八方尾根観測所における観測データをもとに、1998年から2006年までの対流圏オゾンのトレンドを春季について調べたところ、年率1ppbvの平均濃度の増加が有意に検出された。また、2003年以降、高濃度オゾン(例えば84ppbv以上)が観測された日数が増えていることがわかった。2003~2006年の「高濃度オゾン日」は、1999~2002年の2倍にもなっており、同時期に急速な経済発展を遂げた東アジア地域からの越境汚染の影響が示唆された。

Tanimoto H. (2009) Increase in springtime tropospheric ozone at a mountainous site in Japan for the period 1998–2006. Atmos. Environ., 43, 1358-1363, doi:10.1016/j.atmosenv.2008.12.006.