発表論文

温室効果ガス観測技術衛星(GOSAT)の熱赤外波長における二酸化炭素鉛直プロファイル導出アルゴリズム
齋藤尚子, 今須良一, 太田芳文, 丹羽洋介

温室効果ガス観測技術衛星(GOSAT)が測定する熱赤外放射スペクトルから二酸化炭素の高度分布を推定する手法の検討を行った。大気層の鉛直グリッドの動的な最適化手法とさまざまな誤差要因を観測ノイズとして適切に取り扱う手法を導入し、擬似観測スペクトルデータを使った推定シミュレーションを行って、特に対流圏中部から上空の二酸化炭素の高度分布が精度良く得られることを示した。また、チャンネル選択手法の併用が有効であることを示した。

齋藤尚子, 今須良一, 太田芳文, 丹羽洋介(2008)温室効果ガス観測技術衛星(GOSAT)の熱赤外波長における二酸化炭素鉛直プロファイル導出アルゴリズム. 日本リモートセンシング学会誌. 28(2), 161-177.