発表論文

Projected impact of the GOSAT observations on regional CO2 flux estimations as a function of total retrieval error
GOSAT観測とその総リトリーバル誤差が領域ごとの二酸化炭素収支量推定に及ぼす影響の評価
Maksyutov, S., Kadygrov, N., 中塚由美子, Patra, P. K., 中澤高清, 横田達也, 井上元

温室効果ガス観測技術衛星(GOSAT)から得られる二酸化炭素濃度のデータが地域的な炭素収支量推定の誤差軽減に与える影響を評価した。GOSATの打ち上げ前であるため、大気輸送モデルを用いてGOSATの擬似データを作成し、全球を22領域に分割してインバースモデルを適用し、各領域での炭素収支量およびその誤差を算出した。その結果、GOSATによる1回の観測の導出精度が5ppmで、バイアスが0.5ppmの場合、領域によっては収支量誤差の平均値を現在より約50%低減できることがわかった。

Maksyutov, S., Kadygrov, N., 中塚由美子, Patra, P. K., 中澤高清, 横田達也, 井上元(2008)Projected impact of the GOSAT observations on regional CO2 flux estimations as a function of total retrieval error. 日本リモートセンシング学会誌. 28(2), 190-197.