民間航空機を利用して大気中のCO₂およびその関連微量気体を観測するため、CO₂濃度連続測定装置（Continuous CO₂ Measuring Equipment: CME）と自動大気採取装置（Automatic Air Sample Equipment: ASE）を開発し、米国連邦航空局と本邦航空局からボーイング747-400型機とボーイング777-200型機に搭載するための承認を取得した。試験飛行を行った結果、CMEが小型・軽量であるにもかかわらず、信頼度の高い観測ができていることが示された。本研究によって、これまで世界で不足していた上空のCO₂濃度データを、高い精度でしかも大量に取得することが可能になった。