発表論文

First and second baroclinic mode responses of the tropical Indian Ocean to interannual equatorial wind anomalies
赤道風年々変動に対する熱帯インド洋の第1・第2傾圧モードの応答
Valsala V.

有名なインド洋ダイポールモード現象(Indian Ocean Dipole mode: IOD)による風の変化に対して、熱帯インド洋の第1・第2傾圧モードが、個々におよび結合してどのように応答するかを調査した。IODに励起された第1傾圧ロスビー波は3カ月で西岸境界に到達する。一方で、東岸で反射された逆位相を伴った成分が5、6カ月ほどで西岸に到達する。これら両成分により、投入エネルギーは西へと運ばれることがわかった。第2傾圧モードについては波動伝搬を遅くすることが判明した。赤道を挟む南北10°にある赤道導波管内に、総エネルギーは最低5カ月間に渡り存在し、西岸境界でそのエネルギーは消失する。

Valsala V.(2008)First and second baroclinic mode responses of the tropical Indian Ocean to interannual equatorial wind anomalies. J. Oceanogr., 64, 479-494