発表論文

世界地域別の温室効果ガス排出削減量と削減費用の評価
花岡達也, 明石修, 日比野剛, 長谷川知子, 藤野純一, 松岡譲, 甲斐沼美紀子

2020年における技術的な緩和策による世界の地域別・部門別の削減ポテンシャルとその削減費用を評価し、削減量の大きい国・地域や、費用対効果の高い部門および技術について検討した。その結果、中国、米国、インド、西欧、ロシアの上位5地域の削減量は世界全体の約6割を占めること、また、各地域の社会経済活動の特徴によって、対策が重要な部門の特徴も異なるが、発電部門、産業部門が世界全体の削減量の約5割を占め、特に、エネルギー効率の低い新興国・途上国において、その傾向が顕著であることがわかった。

花岡達也, 明石修, 日比野剛, 長谷川知子, 藤野純一, 松岡譲, 甲斐沼美紀子(2008)世界地域別の温室効果ガス排出削減量と削減費用の評価. エネルギー資源学会, l29, 4, 36-42.