森林と水田という異なる二つの生態系において、オープンパス(OP)法とクローズドパス(CP)法の2種の渦相関法によりCO2フラックス観測を通年にわたって行い、両手法間の差異と問題点を明らかにした。どちらの生態系においても、OP法はCP法より生態系純生産量を過大に評価した。これはOP法において、CO2フラックスを算出する際の空気密度変動補正がいくつかの環境要因の影響を受け、正しく見積もることができないためであることが示唆された。