Plants utilize isoprene emission as a thermotolerance mechanism
植物はイソプレンを熱耐性の手段として利用する
佐々木佳菜子, 斉藤拓也, Lamsa, M., Oksman-Caldentey, K.M., 鈴木優志, 大山清, 村中俊哉, 小原一朗, 矢崎一史
イソプレンは植物が大気中へ放出する主要な揮発性有機化合物である。本論文では、植物にとってのイソプレン放出の意義を調べるため、イソプレン放出植物であるポプラから複製したイソプレン合成酵素遺伝子を、この遺伝子を持たないシロイヌナズナに発現させた。その結果、イソプレンを放出するようになった形質転換型が、野生型に比べて非常に高い熱耐性を示したことから、イソプレンの放出は植物の重要な耐熱メカニズムであることが示唆された。
Sasaki, K., Saito, T., Lamsa, M., Oksman-Caldentey, K.M., Suzuki, M., Ohyama, K., Muranaka, T., Ohara, K., Yazaki, K. (2007) Plants utilize isoprene emission as a thermotolerance mechanism. Plant Cell Physiol., 48(9), 1254-1262.