発表論文

GISとリモートセンシングを用いた地表面構造が都市の温度形成に及ぼす影響評価
白木洋平, 近藤昭彦, 一ノ瀬俊明

東京周辺の地表面構造が温度場形成に与える影響の新たな評価手法を開発した。ここで、従来広域の分布を表現することが困難であった建物構造については、細密数値情報の10mメッシュ土地利用データから建物用地の割合を求めるとともに、衛星データJERS-1から得られる電波の後方散乱係数より建物粗度を推定した。主要な地表面温度場の形成要因として、建物高度、緑被率、海からの平均距離、平均標高が抽出され、広域の都市の熱環境分布を表現することが可能となった。

白木洋平, 近藤昭彦, 一ノ瀬俊明 (2007) GISとリモートセンシングを用いた地表面構造が都市の温度形成に及ぼす影響評価. 環境科学会誌, 20, 347-358.