Simulated impacts of climate and land-cover change on soil erosion and implication for the carbon cycle, 1901 to 2100
気候変動と土地利用変化が土壌流亡への脆弱性に与える影響に関する1901〜2100年のシミュレーションと炭素循環への示唆
伊藤昭彦
気候変動による降水量の変化や人為的な土地利用変化は土壌流亡（エロージョン）を深刻化させ、土壌中の炭素の流出のためにグローバルな炭素収支に影響を与える可能性がある。本研究は陸域生態系モデルと表土流亡モデルを用い、1901年から2099年までの気候変動シナリオに基づいた数値実験を行った。その結果、将来の降水増加や土地利用転換によって土壌炭素の流亡量が大幅に増加する可能性がはじめて示された。
Ito A. (2007), Simulated impacts of climate and land-cover change on soil erosion and implication for the carbon cycle, 1901 to 2100, Geophys. Res. Lett., 34, L09403, doi:10.1029/2007GL029342.