現在200あまりの海洋生物データベース保持機関の国際共同研究により、データベースポータルOBIS(Ocean Biogeographic Information System)が稼動している。世界の博物館標本情報や、海洋生態系構成要素の観測情報を全球規模で集約することにより、過去100年以上にわたる海洋生物の動態をモニターできる。さらに生態系の変動予測にこれらの観測情報活用が期待される。本論文では、OBISデータベースポータルの日本側ミラーサイトの現況を紹介するとともに、海洋生物の外来種侵入問題を事例として情報活用のあり方について検討を行った。