愛知県で開催されたEXPO2005会場において、従来であれば携帯電話網や人力に頼らざるを得なかった、広い範囲の計測データ回収と即時性の確保を両立できるマルチポップ無線センサーネットワークを用いた都市環境モニタリングシステムの開発を行った。ヒートアインド問題等が研究の段階から対策実施の段階に移るにつれ、こうした環境計測データは従来の学術利用だけでなく、周辺住民の理解促進や学習教材への活用といった環境管理ツールとして発展する可能性がある。本システムで取得されたリアルタイム計測データ及び構築システムは、都市環境モニタリングシステム利用の将来性を示した。