これまで、全球の土地被覆図が多数作成されて来ている。しかし、最新の土地被覆図を比較しても、多くの地域で一致しない。これは、土地被覆の検証が十分に進んでいないことを端的に示している。土地被覆図の地上検証情報としては、広域をカバーし、空間的な偏りが無く、位置情報が正確で、十分な踏査の数がある、といった条件が必要であるが、膨大な人的リソースが必要となるため、これまでほとんど実施されていなかった。本研究はDegree Confluence Project (緯度と経度が共に整数値となる地点に赴き、その地点の状況を記述する国際プロジェクト)の情報を元に土地被覆図検証データベースを構築する手法を提案し、タイ国を対象としてその評価を行った。