二酸化炭素（CO₂）以外の温室効果ガスであるメタンや亜酸化窒素、フロンが温暖化に及ぼす影響は温室効果ガス全体の影響の25％に上ると推計されている。そのうちメタンや亜酸化窒素は家畜、水田、施肥等の農業活動から多くが排出されている。そこで、世界を対象とした一般均衡モデルを開発し、CO₂以外のその他ガスの排出削減効果を含めた解析を行った。その結果、その他ガスの削減によりCO₂に換算すると数10ppmに相当する濃度の削減が可能で、CO₂を削減するよりも経済的に削減できる可能性があることがわかった。