センター長あいさつ

地球環境研究センター長 向井人史

地球環境研究センター長 向井人史

平成28年4月

地球環境研究センターは、1990年に発足し、地球環境問題を中心とする課題解決に向け、未知の領域を明らかにする研究に加え、先進的な地球環境モニタリング事業や研究の総合化を推進する活動を続けてきました。2001年度以降は、地球温暖化研究プログラムの開始により、地球規模の観測に加え、温暖化の影響や対策を専門とする研究者からなる組織を構成し、総合的な地球温暖化研究を推進してきました。これにより、観測に関しては二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの四半世紀に及ぶ長期的観測が順調に行われ、さらに温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)の打ち上げ及び長期観測の成功により、宇宙から地球全体の二酸化炭素を測るという世界をリードする観測が開始されました。一方、2015年にパリ協定として合意されたいわゆる2°C目標を達成するため、これまで以上に地球温暖化研究が求められている状況です。

2016年度からは第4期中長期計画のもと、これまでの地球温暖化研究プログラムを継承・強化した「低炭素研究プログラム」により、低炭素かつ気候変動に適応した社会の実現に向けて、気候変動予測・影響評価・対策評価モデルをより密接に結びつけた包括的なモデル研究体制を構築し、実現可能な適応・緩和策を提示するとともに、炭素観測管理技術を開発し、地域的な緩和策の効果検証を含む温室効果ガスのリアルタイムな評価システムの構築を目指していきます。またセンター内においても、経常的基礎研究から温室効果ガスモニタリング事業、さらに課題対応型研究までを一体的に推進するとともに、現実的な課題対応のための国内、国際的事務局機能や成果を最大限普及するための広報活動も担うなど、複合的に研究活動を行っていきます。