2015年12月号 [Vol.26 No.9] 通巻第301号 201512_301005

観測現場発季節のたより 8 2015年冬:グリーンカーテン冬支度

  • 地球環境研究センター 炭素循環研究室 特別研究員 寺本宗正

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2015年5月下旬、地球温暖化研究棟南面でプランター栽培を始めたゴーヤ、スイカ、パッションフルーツの苗は、その後すくすくと育ち、夏場の強い日差しを遮る一面のグリーンカーテンとなってくれました。そんな暑い時期も過ぎ、近頃は夕方の寒さが日に日に厳しくなってきています。夏に青々と葉を広げていたカーテンの植物達は、寒さですっかり枯れてしまいました。

ゴーヤやスイカを育てるためには、また新しい苗や種から始めなければいけません。一方で、パッションフルーツは、挿し木で株を増やすことができます。そこで、すっかり冬になってしまう前、9月から10月の終わりに、パッションフルーツの挿し木苗を200本程度作りました。これらの苗は、来年の春まで温室で育てる予定です。順調に育ってくれれば、4月の研究所一般公開で来場者の方々への配布を予定しています。そして、これらの苗の一部は、グリーンカーテンの一部として、来年の夏に枝葉を伸ばしてくれるはずです。

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写真19月末に作ったパッションフルーツの挿し木苗。これから温室で育てていきます

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写真2今年7月、夏の大公開イベントの時のグリーンカーテン。子供達もゴーヤやスイカの実に興味津々でした

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写真3今年のグリーンカーテン収穫物:ゴーヤ、純白ゴーヤと小玉スイカ(左)。ゴーヤ、純白ゴーヤとパッションフルーツ(右)

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写真4最盛期、8月のグリーンカーテン。見事に葉が茂って強い日差しをさえぎってくれました

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写真5パッションフルーツの花。クダモノトケイソウの名のとおり、時計を連想させる形です

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