地球環境研究センター（以下、センター）は、12月25日（木）に平成26年度事業報告会（以下、報告会）を開催しました。報告会はこの1年間に環境研究の基盤整備として実施した研究・業務の内容を報告・発表する場であり、1日かけて、センターの事業を含む多様な研究の活動が報告され、情報共有されます。そのために25年度から、報告会の一環として、センター職員によるポスター展示を同時開催し、昼休みと夕方（17:00〜）のコアタイムには、軽食と飲み物を準備して、所内の関係者とセンター職員との交流を兼ねた大規模サイエンスカフェを行いました。

展示されたポスターは全部で40枚、ちょっとしたシンポジウム・学会のレベルです。昼休みのひとときにはセンター外の職員も含めて多くが集まり、会場の地球温暖化研究棟1階ロビーは賑やかな立食パーティー状態となりました。

研究成果を巡って活溌な議論が行われる地球温暖化研究棟（12月25日、昼休み）

昨今、サイエンスカフェ形式やサイエンスコミュニケータによる解説を取り入れて、難しい科学研究を、非専門家（特に理科系ではない方）にわかりやすく伝える必要性が注目されています。しかし、理科系間でも異分野のコミュニケーションや理解が不足しており、これを改善することも重要と考えます。環境研究の中核的機関を謳う国立環境研究所は、所内研究者・所内職員とのコミュニケーション・相互理解を進める必要があると思います。その意味でこの企画は貴重な機会ではないかと考えています。

今後、回数を重ねれば、センターの枠をこえてさらなるコミュニケーション増進が期待できます。来年度はもっとアイデアを出し、説明者にも来場者にも有効な機会となるようにしていければと考えています。